ブログ|株式会社神楽樹

かぐらぎのBlog

整理 整頓 清掃 ②

私は社員に対して、整理・整頓・清掃にはうるさいほうだと思います。
机の上や引き出しの中、社用車の車内、資材倉庫の整頓状況等々。
とにかくひっきりなしに「片付けろ」「洗ってこい」と言っている気がします。
これには私なりの理由があります。
私は、人間は綺麗なものが汚れた時はその汚れが気になるものですが
元々汚れていたり、汚れ切っているものがさらに汚れる事には
なんの抵抗もない、というか気にならなくなるものだと思っています。
例えば現場作業中のゴミや汚れ、忘れ物を
日頃から整理整頓を心がけている人は、そこにゴミがある事を違和感として感じ取れるが
日頃から整理整頓をしない人はそのゴミが気にならないから気づかない。
なので、ゴミや汚れ等に対して、気になる、気づく人間になる為には
仕事中ではなく、常日頃の日常生活から改善していかなければならないと考えています。

整理 整頓 清掃 ①

実習生は来日後、企業が用意した社宅や寮、賃貸物件に住む事になるのですが
私はよく抜き打ちで不意に彼らの家を訪ねます。
私 「おい、綺麗にしてるか?」
実習生「お疲れ様です。綺麗にしてます。」
しかし、部屋を確認して必ず言います。「片付けろ、綺麗に直せ」と(笑)
弊社の実習生に限って言えば、彼らはどうも整理・清掃は出来ても
整頓が苦手なように感じます。
別にゴミ屋敷のようになっている訳ではないのです。
荷物が散乱している訳でもなく一見すると綺麗な状態だと思います。
が、押入れを開けた瞬間、無造作に押し込められた衣服や荷物、
引き出しを開けると何がどこにあるかもわからない状態。
服はココ、と収納場所を決めているのはいいのですが、その直し方は押し込むだけ。
綺麗に畳んで揃えたり、トレーナーとシャツをカテゴリー別に並べたりといった事は
全く出来ていません。
簡単に言うと見える範囲は綺麗にしているが、見えないところはあまり気にしていない。
私は単純に整理、整頓、清掃の合格ラインが違うのだなと感じています。

ロメル、N3 合格

昨年の日本語能力検定N4合格の勢いのまま、N3の試験に挑戦し見事合格しました!
彼はこのブログでも一番名前が出ているのではないでしょうか。
スピーチコンテスト優勝やN4、そして今回のN3合格など、
実績から想像すると凄くまじめで勤勉なイメージなのですが、
実際の彼は凄くひょうきんでノリのいい、そして要領のいい子です(笑)
もちろんこういった実績は年月が勝手に授けてくれたものではなく
彼の努力の賜物です。彼は本当に影で努力をしてきました。
では、彼の努力の原動力は何なのか?
私が感じるのは、彼はどの実習生よりも日本という国に興味を持ち愛しています。
興味があるからより深く知ろうとし、深く知るために学ぶ。
それが結果となって表れていると思います。
「好きこそ物の上手なれ」ですよね。
そんな彼も5年の実習期間が終了しようとしています。
現行のルールでは、彼はあと数ヶ月で日本を離れないといけません。
本当になんとかならないものなのか・・・。

実習生を受け入れるに当たって ③

社長は少しでも現場の力になれるようにと実習生受け入れを決断するのですが
現場サイドはそれを面倒事を押し付けられていると受け取っているのです。
こうなると、当然扱いは雑になりますし、また雑に扱われた実習生も
持てる力を発揮してくれるとは到底思えません。
確かに言葉や文化が違うのですから、日本人の新人に教えるのとは
比べ物にならない労力は必要です。実際に教える方は大変だと思います。
しかし、そもそもはスタッフが募集してもこない、すぐ離職してしまうなどで
なかなか定着してくれないという原因があり、実習生受け入れに
舵をきったのではないのでしょうか?
面倒事を押し付けられたと感じながら実習生と接している方は
そもそもなぜ実習生が必要になったのかを考えていないのです。
結果、社長の考えと実際に実習生と働く日本人スタッフとの考えが
一致していないと結局みなが損しかしない状況となってしまいます。
このような事にならないためには、実習生受け入れを決断する時
関係スタッフ全員にその理由、必要性を十分説明し、理解していただき
社長の思いを共有された状態で実習生の受け入れを始める事をお勧めいたします。

実習生を受け入れるに当たって ②

実習生達の扱いや関係性がうまくいっていないと感じる場面に出くわした時
私がいつも思う事があります。
それは
“実際に一緒に働く人(日本人)は、社長の意図を理解しているのだろうか?”
実習生達との関係性が良好とは言えない場合に、よく耳にする言葉があります。
「あいつら、ぜんぜん言葉が通じない」
「なんぼ教えても覚えない。同じ間違いをする」
「会話に入ってこようとしない」
そして最終的には
「なんで俺が言葉も通じない外国人の面倒をみなあかんねん」
ココです。
ココに社長との考えの相違があるのではないかと思います。

実習生を受け入れるに当たって ①

建設業界では、もはや外国人が働いている事は珍しくもなく
当たり前の風景にも感じられるようになってきていると思います。
しかし彼らの表情を見た時、明るくいきいきと仕事をしている者もいれば
暗くうつむいたまま仕事をさせられている者も見受けられます。
実習生を自社に受け入れる事を検討されている方は、ほとんどが社長様ではないでしょうか?
先行投資をしてでもスタッフを確保したいという思いから
費用もかかり言葉の壁もある外国人の受け入れを悩みに悩んで検討される事と思います。
これまでに外国人実習生や労働者を受け入れた企業様とさまざまな形で接してきましたが
成功している企業様と問題がある、あるいはこのままでは問題が起きそうだなと思う
企業様がなんとなくわかるようになってきた気がします。
私はせっかく来た外国人に日本を嫌いになってほしくありませんし
また逆に、さまざまな問題から犯罪に走る外国人が出てほしくありません。
これから実習生受け入れを検討される方々に、ほんの少しでも参考になればと思っております。

技能検定試験 ②

実技試験は日々しっかりと仕事に取り組んでいれば必要な技術は身についているので
問題ないかと思います。(しかし、来日5年目の試験は一級技能士レベルの
難易度なので、これはやりすぎのような気がしますが・・)
逆に言うと日頃しっかりと仕事に従事させていないと合格は難しいので、
例えば実習生を本来の目的以外で働かせている場合などは、すぐに見破られてしまう
可能性がありますし、正直それを確認するのが機構側の意図だと思います。
日本という国は皆さんが思っているほど外国人に甘くありません。
来日さえすれば最低3年は日本に滞在できるというのは誤りですし、技能実習生として
来日している実習生達は、こういった試験に合格し続けて滞在の権利を
得ているんだという事を知って頂きたいと思います。

技能検定試験 ①

あまり知られていないのですが、(というよりこういった事はなぜか報道しないのですが)
日本で働く実習生は、職種にかかわらず必ず検定試験を受けなければなりません。
そしてその検定試験で合格しなければ、そこでリタイア、帰国となってしまいます。
来日1年目と3年目には実技試験と学科試験、
そして実習期間を延長してプラス2年した場合の来日5年目に実技試験が課せられます。
で、この検定試験なのですが、これがなかなかの難易度なのです。
学科試験は日本人でも100点をとるのが難しいんじゃないかと思うくらい
意地悪(むずかしい)な問題や、今使う??って単語が出てきます。(笑)
建築塗装工事を例に上げさせてもらうと、研磨刷り、広葉樹、粒度、微粒化などなど。
日本人なら意味もわかりますし、最悪漢字をニュアンスで感じ取る事ができるのですが
それは外国人には無理です。
研磨刷り=ペーパーあて なのですが、彼らはペーパーあては理解してるのに
研磨刷りは???となってしまいますので✕となってしまします。
この場合、日本語の文章は理解しているのに、単語が分からず✕になってしまうのです。
そして教える私達も、昨今使わない単語など無数にあるので
教えようにも教えようがないのです。
このあたりに関しては、もう少し時代にあった単語を選定して頂きたいものです。

誤解を生じさせないために

こういった誤解のほとんどは実習生が来日して半年から1年位の時期に起こりがちです。
その都度、双方が納得するまで話し合うのも解決法ではありますが、
やはり一番は、まずそもそも誤解を生じさせないようにする事だと思います。
忙しい時に部下に指示をする時、そのやり方は説明しても
理由までは説明しない事が多いのではないでしょうか?
特に時間や工程に追われる作業現場ですから、その時にゆっくり理由を
説明している暇があるとも思えません。
しかし、外国人実習生に指示する場合、この理由をしっかり伝える事が
すごく重要だと感じています。
結果がこの様になる。←だから今、この作業が必要だ。
指示する際に時間がなくても、例えば休憩時間、帰りの車の中など、
できるだけその日の内にゆっくりしっかり理由を教えてあげる事。
実習生の彼らのWhy?をWhy?のままにしない事。
そして実習生達にも遠慮なくWhy?と言えるんだという事を教えてあげた上で
その機会をしっかり与えてあげる事。
当たり前の事になるのですが、結局はそういった事を日々気兼ねなく
お互いに言い合える関係作りが大切だと思います。

誤解 ③

②、③で挙げたフィリピン人だけに怒る事や、面倒くさい仕事を
押し付けられるといったことは、完全に彼らの被害妄想です。(笑)
これだけは私の会社の自慢なのですが、私の会社の人間に国籍や立場で
差別する人間はひとりもおりません。これは断言できます。
単純に間違っているから怒られたり、仕事の技量に応じた作業をさせられているだけです。
仕事の技量が上の人間が作業をし、技量が下の人間が材料運びや先輩の補佐をする。
ごく普通のことなのです。そして、そこに国籍は全く関係ないのです。
実際、実習生より後に入社している日本人も同じことをしているのです。
しかし、なぜかそこには目がいかず、自分がしんどい事をした事だけに不満を募らせます。
こういった誤解なのですが、当然日本人側は全く気付いていません。
日本人にとってはいわゆる修業期間としては当たり前と考えるからです。
なにかのきっかけでトラブル(大小関わらず)になり、表面に出てきて
初めてそこに誤解があることに気が付くのです。